かぎ針

100円で買えるかぎ針も、もちろん使えます。

初めて何かに挑戦する時は そのようなプチプライスのもので試すことができるのは本当にありがたいこと。

でももしずっと編み物をしたりビーズクロッシェをしていくのであれば、ここで一番使い心地のいいものを見つけるのもまた良い決定です。

なぜなら1時間クロッシェをしているとき ちょっとした引っかかりが隠れた小さな”イライラ”になっていることがあるのです。そして「あー疲れた」とか「肩凝った」ということになってしまいます。クロッシェを長く楽しく続けていくためにも 使いやすいかぎ針をご紹介します。

ここにあるかぎ針はすべて頭部分だけが金属、持ち手は別の素材になっています。

全体が金属のものは 長時間の仕事では疲れが出やすく、何年も前からもう使っていません。

上の二つは(株)クロバーのもの。

そのあと三つが(株)チューリップのもの。

一番下が 100円ショップで買ったものです。

同じ会社からいくつか種類が出ています。


私はいくつか使ってみて好きなものはクローバーの『ペン-E』シリーズと チューリップの『シュクル』シリーズです。

『ペン-E』シリーズは写真一番上にありますが ご覧のように持ち手がぺったんこになっています。

『シュクル』シリーズはチューリップがビーズクロッシェのために特別に開発したものだそうです。同じチューリップのかぎ針シリーズで『エティモ』シリーズがありますが、そちらは基本的に毛糸やレース糸を編むためのもので 針先にビーズをさしながら編んでいくビーズクロッシェにも使いやすいように、ということで 頭を小さめにつくったもの、それが『シュクル』シリーズだそうです。


ヘッド部分の比較

というわけで、実際 ビーズ用『シュクル』と 編み物用『エティモ』を比べてみました。

右の首の長いものが編み物用『エティモ』で、左の短いものがビーズクロッシェ用『シュクル』です。それぞれにビーズを入れてみました。ビーズの大きさは6/0、日本では特大ビーズとよばれている4mmぐらいのビーズです。

0.9mm どちらも通った

1.00mm  どちらも通った

1.25mm  ビーズ用『シュクル』通った


ふと、クローバーの1.25mmはどうなんだろう、と思い、実験してみました。



と、通った!!!!

すごいぞ、クロバーの『ペン-E』シリーズ!

残念ながら クロバーのカラフルな『アミュレ』シリーズは同じサイズを持っていないので比較はできませんでした。

ちなみに『アミュレ』は0.75mm と0.6mmまでの細さがあります。

次に持ち手の比較をしてみます。



グリップ部分の比較

まずはクロバーのぺったんこグリップ、『ペンーE』シリーズ。

これは海外で一般的な持ち方、日本では「ナイフ持ち」などと言われて、その昔 編み物の先生にはダメですっと怒られてしまっていた持ち方に とってもピッタリなグリップです。

私もかぎ針で仕事をする時はこの持ち方です。

この『ペンーE』で普通の持ち方、つまり「ペン持ち」をすると、どうでしょう、写真をごらんください。これは 使いやすいと思う人と使いづらいという方 別れるとおもいます。親指と中指はしっかりとグリップに馴染みますが、人差し指だけちょこんとグリップの上に乗る感じです。



では次にクロバーのカラフルな『アミュレ』シリーズ。

こちらはナイフ持ちをした時、しっくりきませんでした。ペン持ちをしたときが一番しっくり使いこなせます。

よく見るとグリップが緩やかな三角形をしていました。

それでペン持ちをした時、ちょうど親指、人さし指、中指の3本指の隙間にできる三角形にフィットしました。一方ナイフ持ちをした時は その三角がゴリゴリとするような感覚です。

ナイフ持ちにはあまり心地よくありません。

次にチューリップの『クシュル』のグリップは、極端にぺったんこでもなく、三角でもない。

ちょうどその中間という感じでしょうか。

私のナイフ持ちもしっくりときます。

またペン持ちをしてもしっくり。

なによりチューリップのかぎ針はすべりがとことん良いのでストレスフリーです。


以上 いろいろ試してみました。

どのような目的につかうのか、どのような持ち方をするのか。

それによってどれが使いやすいか、違いが出てくるということがわかりました。

ビーズクロッシェをする私としては やはりチューリップのシュクルがお気に入りです。それに、このグリップはペン持ちでもナイフ持ちでもok。

クロバーのペンーEシリーズは使い心地が比べ物にならないくらい優れもの。サイズもいろいろで 0.5mmの超極細まであります。小さなビーズの穴ももちろん通るでしょう。私がチューリップシュクルが好きなのは 色やコンセプトがかわいいから、というのも大きな部分です。なんといってもペンーEのもそっとした茶色のグリップが、どうもときめきません。

もしペン持ちのみであれば クロバーのアミュレシリーズもいいとおもいます。サイズもクシュルよりありますし、三角のグリップはペン持ちに最適です。


以上が少しでもお役に立って、お気に入りのかぎ針を見つけることができますように。





きらきらするもの

幸せなビーズ屋さん 一歩お店に足を踏み入れた途端、色とりどりの「宝石」とレースと糸などがあなたを出迎える空間。ちょっとノスタルジックで不思議なお店なのです

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